脱毛症の種類

脱毛症には男性型脱毛症(AGA)、円形脱毛症の他にも女性型脱毛症(びまん性脱毛症)、産後脱毛症(分娩後脱毛症)、牽引性脱毛症、薬剤性脱毛症、粃糠(ひこう)性脱毛症、脂漏性脱毛症などがあります。

男性型脱毛症(壮年性脱毛症・若年性脱毛症)

壮年性脱毛症と若年性脱毛症は男性型脱毛症(AGA)の一種です。壮年性脱毛症とは40代から50代に掛けて発症する脱毛症のことです。若年性脱毛症とは20代から30代の若い年齢で発症する脱毛症のことですが、10代でも発症するケースがあります。男性型脱毛症の中でも若年性脱毛症は年齢が若いだけに原因の特定が難しいとされています。

円形脱毛症

円形脱毛症とは自己免疫機能の異常などにより、年齢や性別に関係なく突然円形や楕円形に脱毛を発症する脱毛症のことです。詳細は円形脱毛症は何科へ行けばいいの?を参照して下さい。

女性型脱毛症(びまん性脱毛症)

女性型脱毛症(びまん性脱毛症)とは老化、ストレス、生活習慣、血行不良などが原因で30代後半から発症し、男性型脱毛症とは異なり、頭部全体が薄毛になる脱毛症です。

産後脱毛症(分娩後脱毛症)

産後脱毛症(分娩後脱毛症)とは多くの女性が体験することが多い脱毛症です。産後脱毛症は出産後に一時的に髪が細くなったり(髪が痩せた感じ)抜け毛が多くなったりして薄毛になりますが、脱毛の症状は一時的なので半年ほどで回復します。産後脱毛症の原因としましては、ヘアーサイクルが乱れたためです。妊娠後に髪が成長期になることが多く、出産後に髪が一気に休止期になるためと考えられています。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症とは髪の毛が長時間引っ張られることで毛根に負担がかかることで発症する脱毛症です。ポニーテールなど強く束ねる髪型で発症しやすいのですが、髪型を変えたり、長時間ヘアースタイルを維持しなければ回復します。

薬剤性脱毛症

薬剤性脱毛症とは薬の副作用などで生じる脱毛症のことです。

粃糠性脱毛症

粃糠(ひこう)性脱毛症とは乾性のフケが大量に発生して毛穴を塞ぐことで頭皮や毛根が炎症を起こすことで発症する脱毛症のことです。過剰に何度もシャンプーをしたり、強力な洗浄力をもつシャンプー剤を使用することで頭皮の皮脂がなくなることやストレス、ホルモンバランスの異常などが原因と言われています。ただ粃糠性脱毛症は滅多に起こらない脱毛症ですから、フケ症だからといって粃糠性脱毛症とは限りませんよ。粃糠性脱毛症は1日1回の定期的なシャンプーやシャンプ剤を頭皮に残さないなどのシャンプーの方法、ストレスや生活環境の改善などの習慣で予防することができると言われています。粃糠性脱毛症の可能性がある場合は頭皮や毛根の炎症に対処する必要がありますので、皮膚科などで医師に診察されることをお薦めします。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症とは頭皮に皮脂が過剰に分泌され、毛穴を塞ぐことで頭皮や毛根が炎症を起こすことで発症する脱毛症のことです。過剰に何度もシャンプーをしたり、強力な洗浄力をもつシャンプー剤を使用したり、また頭皮の皮脂を過剰に除去することで、身体の生命維持機能として頭皮に皮脂が過剰に分泌されるようになります。また頭皮を過剰にマッサージすると皮脂の分泌を促進します。脂漏性脱毛症は皮脂分泌が過剰であることが原因ではなく、ストレス、ホルモンバランスの異常により頭皮や毛根が炎症を起こしたことが原因といわれていますので滅多に起こる脱毛症ではありません。脂漏性脱毛症は1日1回の定期的なシャンプーやシャンプ剤を頭皮に残さないなどのシャンプーの方法、ストレスや生活環境の改善などの習慣で予防することができると言われています。脂漏性脱毛症は頭皮や毛穴の皮脂を取るだけで問題が解決する単純な脱毛症ではありません。脂漏性脱毛症は粃糠性脱毛症と同様に頭皮や毛根の炎症を治療する必要がありますので、皮膚科などで医師に診察されることをお薦めします。

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育毛法にはシャンプーやサプリメント、食材などいろいろな育毛対策があるけど、頭髪から眉毛まで、毎日キチンと習慣づけて育毛のケアーすることが一番の育毛対策につながると感じています。

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育毛剤にはつけるものから飲む育毛剤までさまざまです。確かに育毛剤には個人差があるのは分かりますが、みんなOKなのに、私だけダメな気がするものありまして、混乱した情報をいろいろ見極めながら整理しています。

植毛

薄毛や脱毛症に悩む育毛対策として注目を浴びている外科手術による植毛とは?育毛剤による内科治療ではなく、主に男性型脱毛症(AGA)を中心とする外科治療の情報と対策・植毛情報などについて。

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